Monthly Archives: 6月 2014

ハレ

green


先日、石川直樹さんのトークショーに参加をしてきました。
世界各地を探検し、数々の高峰に登頂し、
それらを写真に収めて作品を発表しつづけている石川直樹さん。
このたび新しい写真集が出版されることになり、
それを記念してのトークショーでした。


もともとは妻が大の石川直樹さん好きで、
写真集や本を持っていたり
トークショーに行って一緒に写真を撮ってもらったり。
その時の写真を見たのですが、
妻があまりにも嬉しそうな表情だったので軽く嫉妬したほどです。
そんなわけで今回のトークショーもはじめは妻に勧めたのですが、
妻が気を利かせて自分に譲ってくれたのでした。


石川直樹さんの写真の魅力といえば、やはりその見たこともないような景色。
普通に暮らしていればまず行けないような場所を写した数々の写真は、
見ているだけでワクワクしてしまいます。
こんな辺鄙なところによく行けるなあ、と思うのですが、
世界中を旅する石川直樹さんは、この世界に僻地という場所はないのだと語ります。
自分たちにとっては僻地でも、
そこに人が住んでいれば、その場所こそがその人にとっての世界の中心であるというのです。


そんな石川直樹さんが今回のトークショーで語ったことは、
つい先日まで登頂をしていたマカルーの話が中心でした。
撮影した写真や映像を交えながら石川直樹さんが語った話は
とにかくかっこよかった!
男なら少年のころには誰もが冒険に憧れるものですが、
それを実際に実行している石川直樹さんの言葉は
どれも力強いものでした。


数々の高い山に挑戦をする登山家や世界を旅する冒険家は他にもいますが、
何故石川直樹さんはそこに行くだけではなく、
それらの景色を写真に収め、発表するということを行っているのでしょうか。
その理由が気になり、質問コーナーで質問をしてみたのですが、
石川直樹さんの回答は非常にシンプルで、
「ただそれをしたいと思うから」とのことでした。
例えば絵描きにしても、何か理由があるから描くのではなく、
描きたいと思うから描くのではないかと語る石川直樹さん。
やはり表現者というのは、理由や理屈ではなく、
自らのなかに自然と湧き上がってくる衝動を形にする人なのでしょうね。
加えて、石川直樹さんは本が好きだということもおっしゃっていました。
元々本が好きだったという石川直樹さんは、
例え誰も見てくれなかったとしても写真集という形にすることに意味があると思っているそう。
また、昔石川直樹さんが本を読み影響を受けたように、
自分の本で誰かが良い影響を受けてくれたら、とおっしゃっていました。


トークショーの後にはサイン会も行われました。
その場で購入した「Lhotse」(ローツェ)に自分の名前、
家から持ってきた「POLAR」に妻の名前で書いて欲しいとお願いすると、
快く応じてくださいました。
また、自分が首から下げていたMamiya7IIを見て、
良いカメラだね!と褒めてくださり、
「最近はそのカメラばっかりで撮ってるよ」とのこと。
石川直樹さんといえばPLAUBEL Makina67のイメージがあったので、
何気にけっこう衝撃の一言でした。
そのままMamiya7IIで石川直樹さんの写真も撮らせていただきました。


トークショーの中で、エベレストの登山口へと続くエベレスト街道の映像を見せながら
「一般の人でも行けるから、一生に一度は行ったほうがいいと思う」
と語っていた石川直樹さん。
その光景は確かにとても魅力的で、
いつか妻や息子と一緒に行ってみたいなあと思ったのでした。

沐浴

bath



子どもをお風呂に入れるのは父親の役目となっている家族が多そうですが、
我が家も子どものお風呂は自分が担当しています。
上の写真は一ヶ月ぐらい前に撮影したものなので沐浴をしているシーンですね。
(この時は自分は写真担当でした)
今は普通のお風呂にふたりで入っています。
息子はお風呂に入ると緊張をするのか、
目をぱっちりと開いて、まじまじと自分の顔を見つめてきます。
ううむ、可愛い!と思う瞬間ですね。


一時期、乳児湿疹(もしくは新生児ニキビ)というものが息子にできたことがありました。
顔と首回りにニキビのようなものが広がってしまい、
大丈夫か?皮膚科に行ったほうがいいのか?なんて心配になりましたが、
今はすっかりなくなり、綺麗な赤ちゃん肌になっています。
一過性のものだったのかもしれませんね。
何もなくて一安心ですが、これからも「これって病気?」と不安になることが
色々とあるんだろうなぁなんて思います。


今はネットがあるので少し気になったらパパっと調べられるのですが、
それも良い面もあれば悪い面もあるなぁと感じています。
なにせ色々な病気の例がわかるので、
「この病気かも」「それともこの病気かも」なんて、
より不安が増してしまうこともあるように思います。


息子が産まれて2ヶ月が経ち、なんとなく思うことは
多少病気かどうか不安になるようなことがあっても
熱などの目立った症状もなく、
取り敢えず赤ちゃんの機嫌が良さそうなら様子見でいいのかなぁと。
あまりに大泣きするようだったりぐったりするようなら病院へ、
という基準で良いのではないかと思っています。


今は赤ちゃんも言葉が喋れずに泣くことしかできないので、
こちらもつい慌ててしまいがちですが、
愛情はたっぷりと、心配はほどほどに、
をモットーに息子と付き合っていければなと思います。

反射

river


先日、豊田市美術館で開催されている、
アラーキーこと荒木経惟さんの写真展「往生写集」を見てきました。
これがまた、非常に良いものでした。
恥ずかしながら自分はこれまでアラーキーの写真を展覧会では見たことが無く、
それどころか写真集も数えるほどしか見たことがありませんでした。
その独特の世界観を凄いと思う一方で、
自分が好む写真の傾向とは違うような気がして、どこか遠慮していたのかもしれません。


しかし今回、豊田市美術館という近場で大規模な展覧会が行われることを知り、
この機会に!と足を運んだ次第でした。
前述したようなイメージを持っていた自分でしたが、
展覧会を見た後では自分はすっかりアラーキーのファンになってしまったような、
それほど衝撃的で素晴らしい展覧会でした。


往生写集は「顔・空景・道」をテーマにしており、
アラーキーのデビュー作ともいえる、下町の子どもを写した「さっちん」シリーズから、
最新作まで、
アラーキーの作品世界を総括するような内容になっています。
また、アラーキーというとやはり「エロ」のイメージが強烈にあるわけですが、
今回の展覧会では「Aの愛人」シリーズでその片鱗が見えるぐらいで、
殆どの写真が直接的な表現はなく、それが却って新鮮でした。
なので、多分家族とかで見に行ってもそれほど気まずくはならないのではないでしょうか…笑
それどころか、恋人同士なんかでいくととても良いと思いましたよ。


どのシリーズにも圧倒されるものがありましたが、
自分が一番感じ入ったのは、やはり「センチメンタルな旅」「冬の旅」。
これまで様々な写真展に行ったことがありますが、
思わず涙を流しそうになったのははじめての経験でした。
アラーキーの愛した妻、陽子さんとの新婚旅行を写した「センチメンタルな旅」、
その約20年後、病気を患い亡くなる瞬間を写した「冬の旅」。
それらの写真にはアラーキーの陽子さんへの深い愛情と、
それゆえの大きな悲しみが宿っていて、
写真を超えて伝わってくる強烈さがありました。


展示会場では「センチメンタルな旅」での序文としてアラーキーが書いた
俗に言う「私写真家宣言」が壁に描かれています。
「写真家としての出発を愛にし、たまたま私小説からはじまったにすぎないのです」
「私は日常の単々とすぎさってゆく順序になにかを感じています」
の言葉のとおり、「センチメンタルな旅」「冬の旅」は一切の演出もなく
(少なくとも見ている側はそれを感じません)、
本当に淡々とアラーキーと陽子さんの間に流れる時間を写したものなのですが、
それゆえの無常観、切なさがあります。
アラーキーの眼を通して、
自分にもいつか愛する人との別れが必ずやってくるのだと
改めて気づかされるのです。
展示をいったん最後まで見てからまた最初から一周したのですが、
二度目でも泣きそうになりましたからね(笑
凄い写真です。


当然、それ以外の写真も凄い。
「さっちん」なんて本当に写真の中から子どもが飛び出てくるような迫力があったし、
母と子を写したシリーズはみんなとんでもなく良い顔をしていて唸らされ、
最新作の道を写したシリーズや割れたレンズで撮影をしたシリーズでは
今なお挑戦を続ける姿勢に感動しました。


アラーキーはもう74歳。
昨年より右目が見えなくなってしまいました。
往生写集の展覧会記念本の巻末では
もし来年も生きていたら次は「浄土写真集」だ、
なんてアラーキーお得意のダジャレをかましていますが、
いやいや本当にもういい年です。
今のうちにアラーキーの写真をしっかりと堪能しておこう、と思ったのでした。

光の集まる場所

affection


子どもが産まれる前に、
色々な育児グッズを買いました。
ガーゼや肌着や哺乳瓶、チャイルドシート…
しかしその中でもどれを買おうか迷いに迷ったのがベビーカーでした。
ベビーカーは産まれてすぐ使うものではないため、
産後になってからでも十分間に合いはするのですが、
どうせなら増税前に!と思っていました。


しかし、ベビーカーのバリエーションの豊かさたるや、想像以上でした。
日本製だけでもかなりの種類があるのに、
海外メーカーまで含めるとそれはもう物凄い数になります。
アップリカやコンビ、エアバギー、マクラーレン…
それぞれ見た目も可愛らしいものから鮮やかでポップなもの、
男性が引いていても違和感がないようなかっこいいものまで様々。
機能も軽さ重視のものから安定感を求めたものなどそれぞれに違います。


様々な候補の中から最終的に絞ったのが、
ノルウェーのメーカー、ストッケのベビーカー「スクート」と、
日本のメーカー、コンビのベビーカー「ディアグラッセ」でした。
スクートは北欧ならではのデザイン性の高さ、
そして安定感のあるしっかりした作りが魅力的。
ディアグラッセは押しやすさと軽さが魅力でした。


この2つに絞ったはいいものの、
最終的な決定が中々出来ず…
気が付けば4月も目前になり、ようやく選んだのはコンビのディアグラッセでした。
本当に迷ったのですが、スクートはやはり重くて大きいのが難点。
今住んでいる場所がアパートの2階でエレベーターもない為、
重さと大きさが重要な要素となったのでした。
対してディアグラッセは片手で簡単に折りたためるのが良いですね。
まだ数回しか使っていませんが、階段の上げ下ろしがしやすいのは助かります。


しかしベビーカーはこうして迷ってみてわかりましたが、
本当に選ぶのに結構な時間がかかりました。
長い期間使うものでもあるし、街中で使うものでもあるし、
何より赤ちゃんがその上に乗るものですから、
適当には中々決められないですよね。
もしこのブログを見ている人で今後ベビーカーを買う予定のある人は
時間に余裕を持って選ぶことをお勧めします!!笑