Monthly Archives: 9月 2013

北欧紀行 17 「スオメンリンナ島へ」

chaser
マーケット広場にいた個性的なおじさん


北欧最後の日は、スオメンリンナ島へ。
世界遺産にも登録されているこの島は、かつて要塞として使用された場所で、
現在でも大砲などがそのまま残っています。


スオメンリンナ島へはヘルシンキからフェリーに乗って15分ほど。
フェリーはマーケット広場という、様々な露店が集まっている場所から出発します。
このマーケット広場もまたひとつの観光スポットとなっており、
食べ物から花、小物など、様々なお店が並びカラフルに彩られた広場は、
見て回るだけで楽しい気持ちになります。


僕たちもフェリーに乗る前にマーケット広場をうろうろしていたところ、
やけに個性的な服に身を包んだおじさんがやっているお店が。
あまりに個性的で素敵だったので、頼んで撮らせてもらったのが上の写真なのですが、
このおじさんは彫金師で、売られていたのは様々な国の硬貨を改造したものでした。
日本では硬貨を彫ったりするのは法律的にNGですが、
フィンランドでは大丈夫なのでしょうか?
ちなみに日本円を改造したものもありましたが、持って帰るのが怖かったので買うのはやめました。


boat
スオメンリンナ島へと向かうフェリー


スオメンリンナ島は大人気の観光地。
観光シーズンの夏ともなれば、上のようにフェリーがいっぱいになるぐらい大勢の観光客が訪れます。
その理由は、大砲や古い城塞の様子が見られるだけでなく、
島全体が美しい自然に包まれていることにあります。


cat
島を降りると一匹の猫が


島に降り、道を歩いていると一匹の猫に出会いました。
なにげに今回の北欧旅行で出会った猫はこれが最初で最後。
猫の数は北欧より日本のほうが多そうです。


猫に導かれるように後をついていくと、
美しい自然や木漏れ日が僕たちを出迎えてくれました。
気が付けば見失ってしまったあの猫は、
この島に住んでいる野良猫だったのでしょうか。
この島のことをなにも知らない自分たちを案内しれくれたようで、
嬉しい気持ちになりました。


look
建物にうつる木漏れ日はなんともフォトジェニック


北欧の記事がだいぶ長くなってしまいましたが、
次回で北欧の話もいよいよ最後です!


続く!

北欧旅行 16 「ヘルシンキにて」

two
北欧では自転車に乗っている人が多かった



前回の記事ではヘルシンキから少し離れた郊外にある、
マリメッコの社員食堂とミュールマキ教会を紹介しましたが、
今回はヘルシンキの中心地の写真を。


ヘルシンキの町並みは美しく、それでいてコンパクトにまとまっているのが魅力的。
トラムを利用せずとも、徒歩でも十分いろいろな場所を見ることが出来て、
観光しやすい町という印象を受けました。


flags
旗がかけられている通りも。オシャレ!


映画「かもめ食堂」の舞台ともなっているこの町ですが、
あの映画で流れた綺麗な映像そのままの景色が広がっていました。
ちなみに、「かもめ食堂」で食堂として使用されたお店は
実際に現在でも飲食店として使用されています。
店名こそ違いますが、映画さながら、美味しいシナモンロールが食べられるとのこと。


今回は時間がなく、そのお店には行けなかったのですが、
同じく「かもめ食堂」で、主役のサチエさんが
後にお店のスタッフとなるミドリさんと出会う重要なシーン、
ここで撮影場所として使用された「アカデミア書店」には足を運ぶことが出来ました。


フィンランド出身の著名な建築家であるアアルトが
設計した建物に入っているアカデミア書店は、
北欧の中でも随一の大型書店。


ここぞとばかりに写真集コーナーへと足を運び、
ここでしか買えないものを買うぞ!と物色に物色を重ね、
AINO HUHTANIEMIという若手写真家・イラストレーターがフィンランドの学校を撮影した写真集、
「AUTUAS AINA」を購入しました。
恐らく日本にいながらにしてこの本を買うことはほぼ不可能だろうというレア感だけでなく、
写真集としてのクオリティ自体も良かったです。
それほど知っている訳ではないのですが、北欧の写真家の撮る写真は結構僕の好みかもしれません。
僕はあまりドロドロとしていたり生々しすぎる写真は好みではないのですが、
北欧の写真家が撮る写真はどこかカラリとしていて、すっきりとした印象を受けます。
これも国の雰囲気がそうさせるのでしょうか?


two
素敵な夫婦を発見


ヘルシンキでは新婚旅行ということで贅沢をして、結構いいホテルに宿泊をしたのですが、
そこには北欧式のスパが用意されていました。
せっかくだから体験しよう!と妻とふたりで行ってみたのですが、
これがまたとても良かったです!
サウナに入ってたっぷりと汗をかき、椅子にゆったりと座って休憩した後、
また別のサウナに入って汗をかき…
実はこのヘルシンキでの観光中、疲労からか腹痛に襲われていたのですが、
このスパに入っているうちにすっかり良くなりました。


元気になったところで部屋から窓の外を見ると、すっかり夜。
このまま寝てしまおうか?…いや、まだ遊ぼう!
と夜のヘルシンキへと繰り出しました。
なにせその日が最後の北欧の夜だったのです。
実は僕にとって北欧でどうしてもやっておきたかったことがありまして、
それは「カジノ」に行くこと!


スウェーデンからフィンランドへと向かう船、シリアラインの中にもカジノがあり、
それにも挑戦していたのですが、あっさりと負けてしまい…。
負けたままでいられるか!とヘルシンキのカジノにリベンジを果たしに行ったのです。
その結果は…僕が負け、妻が買ってプラスマイナスゼロでした。嗚呼…。


ちなみにカジノの雰囲気はというと、賑やかですが治安は悪くなく、
安心して楽しむことが出来ます。
ディーラーがスタイリッシュにルーレットやトランプを操る様は、
とにかくカッコイイの一言!
日本では一切ギャンブルをしない僕がカジノに行きたくなったのも、
その雰囲気に惹かれたのだと思います。


そんな訳で、ヘルシンキではガッツリと最後の北欧の夜を楽しむことが出来たのでした。


続く!

北欧紀行 15 「マリメッコ社員食堂の色、ミュールマキ教会の光」

Maritori
マリメッコの社員食堂にて



ムーミンワールドを1日たっぷり堪能した後は、トゥルクで一泊し、
電車に乗ってヘルシンキへ!
このヘルシンキが今回の旅の最終地点。
いよいよ北欧の旅も終わりが近づいてきました。


北欧生まれのブランドは沢山ありますが、
マリメッコもそのひとつ。
フィンランドを代表するアパレルメーカーです。
女性物が中心なので男性にはそれほど馴染みがないかもしれませんが、
日本でも大人気のマリメッコ。
その本社にお邪魔してきました!


マリメッコの本社は、ヘルシンキから電車で数駅移動し、
さらにそこから徒歩で15分ほど歩いた郊外にあります。
ここでは多くのマリメッコの商品が買えるだけでなく、
実際にマリメッコの社員の方が使っている社員食堂で
食事をすることが出来るんです!


上で妻が笑顔で写っている写真がその社員食堂なのですが、
テーブルクロスも、クッションも、コップも、なにからなにまでマリメッコ!
マリメッコ好きにはたまらない空間でしょう。
ご飯も美味しく、値段も社員食堂ということで良心的。
物価の高い北欧ではまるでオアシスのような場所です。
ちなみに日本からのツアーもあるようで、
このマリメッコ本社では多くの日本人観光客にも会いました。


カラフルな世界にどっぷりと浸かった後は、
一転変わって光の世界へ。
「光の教会」とも呼ばれている、
「ミュールマキ教会」へと足を運びました。


Myyrmaen kirkko
ミュールマキ教会


地域に根差したこの教会は、
ヘルシンキから電車で数駅行った場所にあります。
駅のすぐ近くにあり、外観は教会というより図書館のような感じ。
しかし中にはいると、息をのむような美しい空間が広がっています。


僕たちが行った時には他に教会の中を見ている人がおらず、
スタッフの方がわざわざ僕たちのために教会の証明をつけてくれました。
上の写真からもわかるとおり、自然の光とライトの光が混ざり合い、
素晴らしい光のグラデーションが教会全体に広がっています。


bible
それぞれの椅子の前には聖書が


スコーネで見たような古く昔ながらの教会もいいですが、
このように洗練されたモダンな教会もまたいいものですね。
今回の北欧旅行では、教会の魅力についても知ることができたような気がします。

北欧紀行 14 「ムーミンワールド」

Muumimaailma
正真正銘、本物のムーミン



ストックホルムから客船シリヤラインで向かった先は、トゥルクという町。
フィンランド最古の町であり、旧首都でもある場所です。
ヘルシンキ行の船もあったのですがそれには乗らず、
このトゥルクへと向かったのは、
ずばり「ムーミンワールド」へ行くため!


世界を見渡せばスヌーピーやミッキーマウス、トトロなどなど
非常に多くの愛らしいキャラクターたちがいますが、
我が家で人気のキャラクターといえば、断然ムーミンなのです。
リビングを見渡せば、ムーミンのグッズが色々な場所にあるほど。


そんなムーミンが誕生したのがフィンランドであり、
ムーミンはフィンランドの森に住んでいるとされます。
ムーミンは一見カバのように見えますが、妖精なんですよ。
そして、そのムーミンに実際に会えるテーマパーク、
「ムーミンワールド」がフィンランドにあるんです!


トゥルクのホテルに荷物を預け、バスに揺られること1時間弱。
ムーミンワールドのあるナーンタリに到着しました。
そこから徒歩で数十分ほど歩いた場所にある無人島、
その島がまるまるムーミンワールドになっているんです。


ムーミンワールドにはいわゆるアトラクションがありません。
ジェットコースターや観覧車、メリーゴーラウンドなどは何もなく、
あるのはムーミンの家やムーミンパパの船など、
原作やアニメに登場したものを再現したものばかり。
テーマパークながら、非常にゆったりとしていて落ち着いた雰囲気で、
ある意味ムーミンの世界観を忠実に再現しているといえそうです。


そして、そんな雰囲気の中、
本物のムーミンやリトルミイ、スナフキンたちに会うことが出来るんです!


…夢のないことを言うならば、ムーミンたちは着ぐるみ、
リトルミイやスナフキンは実際の人がコスチュームを着て演じています。
しかしこのムーミンたちが可愛い!
そしてディズニーランドと違って、
キャラクターとゆっくり触れ合うことが出来るのも魅力的。
ミッキーと写真を撮るためだけに数十分も待つことになるディズニーランドとは違い、
もうムーミンが自然とそのあたりを歩きながら子どもたちと触れ合ったり、
記念写真を撮影したりしているんです。
それだけ人でごった返していないということなのかもしれませんが、
ムーミンワールドはそれでいいような気がします。


Muumipappa
ムーミンパパ。近い!


続く!

北欧紀行 13 「ストックホルムを経つ」

Gamla stan
ガムラスタンにて



市庁舎を見学した次は、「ガムラスタン(Gamla stan)」へ。
ガムラスタンは直訳すると古い町、という意味の言葉だそうで、
その言葉のとおりスウェーデンの古くからの建物が立ち並び、
路地などが入り組んでいる地帯となっています。


ここはジブリの映画「魔女の宅急便」のモデルとなった場所とも言われていて、
幼い頃から魔女の宅急便を何度も見てきた僕にとっても楽しみな場所でした。
(つい先日、宮崎駿監督が引退を宣言されましたね。今後のジブリははたして!?)
予習ということで北欧へ行く前にも妻とふたりで魔女の宅急便を観たのですが、
相変わらず良い映画でした!
ラストシーンとか泣けますね。


さて、そんな素敵な映画の舞台となったガムラスタン。
行ってみると確かに、魔女が空を飛んでいてもおかしくないぐらい、
魅力的な場所でした。
入り組んだ石畳の路地に、カラフルで可愛らしい家々。
旧市街だけあって古いアンティークショップも多く、
妻はアラビアの古いコップを買えて喜んでいました。


途中立ち寄ったアンティークショップでは店員のおじさんと常連さんらしきおじさんが
仲良く談笑をしていたのですが、
お店に入ってきた自分たちを見て、
「いいカメラ持っているね!」「どこから来たの?」
と気さくに話しかけてくれました。
そのうち、このあたりのオススメの場所を教えてあげるよ!
という話になったのですが、
店員さんが「ここを北に行った場所がオススメだよ」と言うと、
常連さんは「いや、間違っている、その場所はここから西だよ!」と言う話になり、
両者一歩も譲らない事態に。
「こっちを信じろ!」「いや、彼は間違っている、俺を信じないと駄目だ!」
というやり取りが続く、なんとも愉快な時間を過ごせたのでした。
(結局時間がなくておじさん達のオススメの場所には行けず、どちらが正しかったのかは謎のまま…)


ガムラスタンをぶらりと廻った後は、
「ストックホルム市立図書館」へ。
ここはとにかく図書館内のデザインが素晴らしく、
その美しさに目を奪われてしまいました。


Stockholms Stadsbibliotek


円形のホールに広がる、本のパノラマ。
これはさすがに6×6では空間の広がりを表現できなかったので、
デジタルの写真を載せています。
写真好きな方なら、「お、ここは!」と思った方もいるのでは?
そう、ここはアンドレアス・グルスキーの作品「図書館」の舞台となった場所なんです。
アンドレアス・グルスキーの作品の中でも有名な方なので、
検索すればすぐに作品を見ることが出来ますよ。
しかし、何も加工せずにそのまま撮った上の写真と比べると、
グルスキーの写真はいかに被写体を際立たせるように上手く加工を施しているかがわかります。
自分はありのまま派なので、こういった写真を加工することを自らしようとは思いませんが、
本当に尋常ならざるテクニックだと思います。


図書館を見学した後は、船に乗ってスウェーデンから旅の最終目的地、フィンランドへ。
豪華客船として知られているシリヤラインに乗っていきました!
船が出港すると、沢山のカモメが僕たちを見送ってくれました。


seagull


続く!